
ハタケニラ|綾町の草花図鑑ハタケニラ
ニラと聞くと食べられそうですが、食用ではないので注意!!
散歩道に咲く小さな花を見つけたい人/子どもと雑草観察を楽しみたい人/SNSに野草をアップしたい人
細い葉の間から星形の白い花が顔をのぞかせるハタケニラ。名前こそ「ニラ」ですが、香りはほとんどなく、雑草扱いされがちな外来種です。それでも綾町の道ばたや空き地では春から初夏にかけて可憐な姿を見せてくれます。
なんとハタケニラは繁殖力が非常に強く、一端侵入を許すと駆除は困難となると言われております。
その主な原因は、地下茎に大量の鱗茎(玉ねぎのようなもの)を形成することにある。この鱗茎1つ1つから容易に再生し数を増やすため、雑草として処理する際にはこれを全て回収しなければ、いずれ再生することになる(地上部を刈り取っても意味が無い)。
また、この鱗茎は1粒が小さくポロポロとこぼれやすいので除去の際に飛び散りやすく、下手に除去しようとすると大繁殖を許してしまうことになるそうです…
駆除されてもなお抵抗するそのど根性だけ見習いたいですね…
項目 | 内容 |
学名 | Nothoscordum gracile |
科名 | ヒガンバナ科(ネギ亜科) |
見頃 | 4月下旬〜6月 |
主な観察場所 | 綾南川河川敷・畑縁・町道沿い |
みどころ
綾町エコトピック
- ハタケニラってニラの仲間?
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見た目は似ていますが、食用ニラ (Allium tuberosum) とは別属の外来種です。葉に、あの強いニラ臭がありません。
- 在来種への影響は?
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繁殖力が強く空き地を覆いますが、林内へ深く侵入する例は少なく、現状では大きな在来種駆逐は報告されていません。それでも種子が大量にこぼれるため、畑では取り扱い注意。
- 生活との関わりはある?
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観賞用に持ち込まれた説もありますが、現在は主に雑草。葉にはニラ臭がないため料理には不向きです。ただ、初夏の白い群落はフォトスポットとして密かに人気。
注意事項
むやみに人の敷地内に入らず、公共スペースから観察・撮影してください。
本記事は食用を推奨するものではありません。植物を口にする際は必ず専門家の同定を受け、自己責任でお願いいたします。当方では一切の責任を負いかねます。
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